紫波ふる里センターとレストラン「葡萄の樹」に隣接しています


乳神様
 
遠野南部藩士の女が盛岡南部りお城に乳人として仕えていたが、家老との不義の懐妊のため、実家に帰される途路、帰るに帰られず、こり地、塚沢長嶺の藤棚の下に庵を造り、横町部落に喜捨を求めて生活をしていた。七日、十日姿を見せないので、部落の人達が心配して訪ねてみたところ、産後に死んでいて、赤子が死んた母親の母乳を吸っていた。と伝えられている。その後`乳神様としてお堂を建てて祀り、後年、原野所有者、横町の屋号「ゲンスト」の下座敷に堂宇を移して、代々の主婦が氏神様として奉仕してきた。 やがて広く乳神様の話が伝わり、大事な乳を求める人達が拝みに来ることとなり、今日に至った。 又、昔話として、不義密通の罪で火あぶりの別にされたが、乳があふれて刑火を消したとも伝えられている。   堂主 石杜佳昭 謹白







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